今までのメイクが似合わなくなってきたと感じるアラフォー女性のために、ちょっとしたコツで印象が見違えるアイメイク塾を開講!初回は、色をのせる前の「ベースの仕込み編」をお届けします。「メイクって楽しい!」そんなときめきを、蘇らせて!
40代になると肌全体の明度が下がり、黄みが濃くなってきます。
これらは20代から30代よりも、30代から40代になったときのほうが、変化幅が大きいのが現実。
40代に突入して「一気にくすんで暗くなった!」と感じている人も多いのではないでしょうか。
下図のように、30代と40代の肌の明るさは一目瞭然!
今まで使っていた色モノと肌とのコントラストが大きくなるため、「似合わなくなった」、「キレイに発色しない」といったお悩みも増加します。
その原因の1つは、顔全体に広がっているメラニン。
研究によると、40代になるとメラニン量がグッと増えることがわかっています。
メラニンがシミを引き起こすことはよく知られていますが、実は光の反射量を減らしてしまううえに、黄ぐすみにも関与。
肌の明るさにも色にも、大きな影響を与えているんですよ。
資生堂が行った調査によると、「メイクの悩みが増えたパーツはどこですか?」という質問で、30代後半は過半数の人が「肌」と回答したのに対して、40代前半では「目もと」、「肌」と答える人が半々になるという結果に。
さらに、目もとにどのような変化が訪れたかという点では、まぶたのくすみやくぼみ、目尻のシワなど、実にさまざま。
「アイラインがキレイに引けなくなった」というお声も、かなり見受けられました。
40代になって急激に目もとの悩みが加速し、それに戸惑う人が多いことが伝わってきますよね。
メラニンの増加や乾燥、赤みなどによって肌のトーンが暗くなり、さらに黄ぐすみも進行。まぶたの透明感や明度が低下します。
また、シミなどだけではなく、シワや毛穴といった凹凸も、肌の明るさを損なわせる要因です。
年齢を重ねるにつれて、目まわりはゆるやかに下降。
40代になると目尻側のまぶたがゆるやかに下がり始め、まぶた全体が少しずつ覆い被さるような印象になってきます。
そうすると上まぶたの面積が広がり、間のびしたような印象に。
元々、キリッとした目もとの人は、まなざしが穏やかになる傾向があります。
顔の骨格がくっきりしている人や、顔の形がほっそりしている人は、40代になると目のまわりがやせて、上まぶたが落ちくぼんでくることも。
そのくぼみが、大きな影となって現れます。
夕方になるとますます影が濃くなって、お疲れ印象に。
30代ではあまり見られなかった変化かもしれません。
40代では、まず先に上まぶたに変化が訪れる人が多いと思いますが、徐々に下まぶたにも悩みは拡大。
目の下にハリ感がなくなり、目袋がたるみ始めます。
クマと重なったたるみの影が、少しずつくっきりしていく兆しを感じている人もいるかもしれませんね。
これまで紹介した目もとの変化を、恐れることはありません!
メイクで十分調整できます。
そのカギは、変化している肌の色を無理なく調整すること。
アイメイクというと、アイカラーやアイライナーに目が向きがちですが、40代ではベースメイクが要に。
肌の土台が、アイメイクの仕上がりを左右すると言っても過言ではありません!
とはいえ、目まわりは皮膚がかなり動く部分なので、ファンデーションやコンシーラーなどカバー力が高いものだけで解決しようとすると、シワや凹凸に入り込んでしまうことも。
そこでカギとなるのが、トーンアップ系の下地!
まずは下地でくすんだ肌の透明感を底上げし、コンディションを整えてあげることが大切です。
保湿力の高いものならツヤ感もアップ。
まぶたに光を集めることができ、明るく澄んだ目もとに。
下地を上手に使って、ファンデーションは薄めに塗布することが大人の肌づくりの掟です!
目まわりにトーンアップ下地を塗る際は、黒目の下からこめかみにかけてと、上まぶたに下地を置き、指でトントンとやさしくなじませる。
肌が乾燥しやすく小ジワも増える40代は、きれいなツヤを生み出してくれるうるおい系ファンデーションを選ぶのが正解です。
さらに薄づきで密着力が高いものなら、目のまわりにしっかり塗っても厚ぼったくならず、自然な明るさを演出できます。
肌悩みが増える大人にとっては、日中のスキンケア効果も重視したいポイントです。
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美肌のための独自成分や美白有効成分4MSK*がイン。輝きと明るさに満ちた肌を演出。
リキッドでもパウダリーでも、ファンデーションを塗るときは、断然「ブラシ塗り」がおすすめ。
特に平筆ではなく、天面をカットしてある密度のあるブラシをチョイスしましょう。
肌に触れる面が“点の集合体”になっているため、凹凸のある皮膚へフィットさせることに長けています。
薄く塗れるのに、カバー力はしっかりと発揮。
大人の顔に出現するさまざまな影を明るく見せてくれます。
密着感が高まってメイクもちもよくなるので、大人こそ取り入れてほしいツールです。
同じファンデーションでも、ブラシを使うだけで仕上がりの質が変わりますよ!
目の下とほおの内側にブラシでファンデーションをトントンと塗り広げる。リキッドの場合、一度手の甲に出してから塗布すると、つけすぎを防げる。
上まぶたは、ワイパーのように左右にブラシをすべらせて塗布する。
ブラシに残ったファンデーションをTゾーンからフェイスラインになじませる。
肌づくりの仕上げはハイライトを投入して、さらなる明るさと輝きを足しましょう。
40代は、目もとのシワや乾燥が気になる人も多いと思うので、みずみずしい質感で保湿力の高いアイテムが◎。
全体的なくすみや下まぶたの影を巧みにカモフラージュすることができますよ。
ハイライトを指に少量を取り、目頭の下からこめかみにかけてと、上まぶたの黒目上にトントンとやさしくなじませる。
ピンポイントで隠したいシミには、スポット使いしやすく、カバー力の高いクリームタイプのコンシーラーを選びましょう。
ブラシを使ってなじませると、驚くほど簡単に、自然に仕上がりますよ。
シミの上にコンシーラーをのせ、シミのまわりをブラシでぼかす。シミ部分にはできるだけ触れずにやさしくなじませる程度にして、周囲だけをぼかしこむのがコツ。
クマや目袋のたるみは、広い範囲にも塗りやすく乾燥しにくい、柔らかなテクスチャーのリキッドコンシーラーがおすすめです。
シミ同様、ブラシを使うと均一になじませられますよ。
手の甲にコンシーラーを取ってブラシに少量つけたら、クマや目の下の影の濃いところへ、トントンと置くように塗布する。
疲れた顔印象を増長させてしまう、上まぶたのくぼみ。
気になる人は、ベースメイクの仕上げにハイライトをさらに重ねて、落ちくぼんだ影をふっくら整えてあげましょう。
きらめく質感が光を反射して、まぶたにハリ感が生まれます。
少量のハイライトを指に取り、骨格のへこみに沿うように、ポンポンと指の腹でなじませる。
やや幅広に塗り広げると光の反射がより高まり、イキイキとしたまなざしに。