
美容の情報
非常時の備えを今一度見直す際に役立つ情報をお届けします。資生堂ビューティースペシャリスト生駒広子さんに、震災時に問い合わせが多かった「ニオイ」「ストレス」「乾燥・肌荒れ」に対するケア方法を、聞きました。
ウェットティッシュやボディシートなどのシート類は、物資の少ない非常時は貴重なアイテム。1枚で効率的に全身を拭くことがポイントです。拭く順番は「上→下」が基本。「顔→肩→腕→胸→お腹→足(太もも、すね、ふくらはぎなど)→頭皮→脇の下→足(指の間・足裏など)」の順番で行い、頭皮を拭くタイミングでシートを裏返します。ニオイを発しやすい胸の中央、背中の上部、脇の下、陰部など、皮脂腺の多い身体の中心部分や、汚れや汗がたまりやすい耳の後ろはしっかりと拭きましょう。シートの種類によって、使用はできないパーツもあるので確認してくださいね。
汗臭・ストレス臭・ベタつき・汚れ・ニオイ菌まで拭き消し、まるでシャワーのような爽快感が続くシートです。1枚でしっかり拭けるシートサイズ(180mm×110mm従来品比130%)なので、全身すっきり。白くならずさらさら肌が続きます。
頭皮のニオイは自分でも感じやすく、気になる部分。コツをつかんでケアすると、さっぱりと気分までもリフレッシュできます。
シート類がない時は、ティッシュに少量の水を含ませて代用できます。アルコールやメントールなどの冷感タイプのシート類では、目の周りなど皮ふの敏感な部分を拭くことは避けましょう。また、水を使わないシャンプーなどを用意しておくのもおすすめです。
「TSUBAKI お部屋でシャンプー」
(販売名:資生堂 ドライシャンプー)
水要らず・乾かし要らずだから、簡単にどこでもシャンプー完了。髪と頭皮の「ベタつき」、「ニオイ」などをスッキリさせ、さらふわ髪に導きます。水の使えない非常時や避難時に携帯していると安心できるアイテムです。
ご紹介したニオイケアは、お風呂に入れない病気の時やキャンプ時、夏場やスポーツの後などにも役立ちます。
非常時や避難時は、先の見えない不安や慣れない環境での生活で多くの方がストレスを抱えます。そんな時はハンドマッサージがおすすめです。マッサージをすることで血行が良くなり、気分までリフレッシュできます。家族や友人同士で行うのも良いでしょう。ハンドクリームを使って行えば、効果が高まります。
1. 手の甲を大きくさする。
2. 指の付け根へ向かってらせんを描くようにもみ、挟みながら指先に戻す。
3. 指の間をゆっくり押す。
4. 手の甲の骨の間を親指ですりあげる。
5. 手のひらの中央をゆっくり押す。
6. 最後に手全体を反らせてストレッチする。
ばらのアロマ効果でリラックス感を誘う、手あれ、乾燥を防ぐ薬用ハンドクリーム。ヒアルロン酸・コラーゲン・尿素(うるおい成分)配合で、手や指先に贅沢なうるおいを与えます。ばらの香りがほのかに持続し、非常時のストレスケアにも◎。
非常時にマスクや手袋で顔や手を覆っておくことは、防寒だけでなく肌を乾燥から防ぐのに効果的です。生活に落ち着きを取り戻したら、かさついたりごわつきがちな肌のために「保湿ケア」を行いましょう。化粧水や乳液をたっぷり使った朝晩のスキンケアと、日中の紫外線対策が大切です。特別なことをするというより、日常的なお手入れをしっかり行うことで、肌も普段の状態に落ち着きを取り戻します。
肌荒れ・乾燥を繰り返さない肌に導く薬用スキンケアセット。敏感肌処方なので、いつもと違う環境で揺らぎがちな肌にも安心。薬用化粧水(とてもしっとり)、薬用乳液、薬用バームの3品を12日間使用できるので、非常用持ち出し袋などに入れておくのもおすすめです。
不安やストレスが多くなる非常時や震災時。気持ちが少しでも軽くなるよう備えておきたいですね。
photo:shutterstock
●当記事は、編集部取材に基づいた情報です。また、個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用ください。
生駒広子
資生堂ビューティートップスペシャリスト
約12,000名の美容に関わる社員の中から選抜されたビューティースペシャリスト。資生堂のOMOTENASHIを体現するグローバルプレーヤーとして活躍。立居振る舞いや所作の美しさには高い評価を得ている。